外壁塗装でのはみ出しは施工不良?判断基準と対処法を解説

query_builder 2025/05/18
著者:株式会社ファベル
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外壁塗装の仕上がりを見て、「このはみ出し、もしかして施工不良かも?」と感じたことはありませんか。特にコーキングやシーリングの処理で塗料がサッシや外壁の隅に付着しているのを見ると、せっかくの塗装が台無しに思えてしまうものです。

 

費用をかけたにもかかわらず、プロの職人による塗装作業の質に疑問を感じるようでは、納得できませんよね。もし、あなたの住宅の外壁や屋根の塗装に「塗料のにじみ」「コーキングのはみ出し」「マスキングテープのズレ」によるトラブルが起きていたとしたら、それは放置すべき問題ではありません。

 

この記事では、外壁塗装のはみ出しが施工不良とみなされる基準、そして業者に対して具体的にどのような依頼や対応が可能かを、わかりやすく解説します。さらに、実際の事例、そして見積もり時にチェックすべき項目まで詳しく紹介しています。

 

外壁塗装の失敗は、放置すれば美観の損失だけでなく、住宅の耐久性やリフォーム費用にも影響を及ぼしかねません。正しい判断基準と対処法を知ることで、後悔のないリフォームが実現できます。続きを読み進めれば、あなたの外壁塗装の「モヤモヤ」もきっと晴れるはずです。

外壁塗装で建物の美観と耐久性を守ります - 株式会社ファベル

株式会社ファベルは、外壁塗装を中心に、屋根塗装や防水工事、足場仮設工事など、建物の保護と美観向上を目的とした各種サービスを提供しております。当社の熟練した職人が、高い技術と豊富な経験を活かし、丁寧な施工を行います。また、挨拶や整理整頓、ご近所への配慮など、基本的な事柄を徹底し、地域の皆様に信頼される企業を目指しております。ご相談やお見積もりは無料で承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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住所 〒240-0026神奈川県横浜市保土ケ谷区権太坂3丁目2−1
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外壁塗装ではみ出しが起きる原因とその深刻なリスク

よくあるはみ出しの発生箇所とその特徴

外壁塗装における「はみ出し」は、見た目の美しさを損ねるだけでなく、近隣トラブルや追加の補修費用など、さまざまな問題を引き起こす原因になります。とくに発生しやすい箇所には共通した構造上の特徴があり、注意を怠ると仕上がりの品質に大きく影響してしまいます。住宅の構造によってリスクの高い箇所は多少異なりますが、多くの現場で共通してリスクが指摘されているポイントがあります。

 

もっとも代表的なのが「窓枠やサッシ周辺」です。窓の縁は細かい作業が求められるため、職人の技術力によって仕上がりに大きな差が生じやすい箇所です。塗装時に使用する刷毛やローラーの扱いが難しく、塗料がはみ出してしまうことが多くあります。特にサッシやガラス面に付着した塗料は清掃が難しく、素材によってはキズをつけてしまうリスクもあります。養生が甘い場合は、窓の開閉部分から塗料が侵入し、屋内にまで影響が及ぶ可能性も否定できません。

 

以下は、はみ出しが多く発生する箇所とその原因・注意点を整理した一覧表です。

発生箇所 主な原因 注意点
窓枠・サッシまわり 養生不足・刷毛のコントロールミス 窓の開閉部分の養生強化を徹底することが重要です
屋根と外壁の取り合い 足場の制限・吹き付け方向の誤差 飛散防止措置を強化し、施工時の確認をこまめに行う必要があります
軒天・破風・雨樋取り付け部位 上向き作業・塗料の重力による垂れ 塗料量の調整と立体的な養生工夫が求められます
エアコン配管・給湯器周辺 作業スペース不足・配線に養生が難しい カバー取り外しと柔軟な養生計画が必要です

このように、外壁塗装のはみ出しリスクは特定の箇所に集中しています。施工時の注意点を把握し、職人の技術力に加えて、事前の計画と確認が非常に重要になります。ご自身の住宅でも、これらの箇所を事前に把握し、業者と一緒にリスク箇所を共有しておくことが、美しい仕上がりとトラブル回避への近道になります。



養生不足による塗料の漏れ

外壁塗装で「はみ出し」や「塗料の付着トラブル」が発生する原因として、最も多いのが養生不足です。養生とは、塗装しない部分を塗料の飛散や付着から守るために、養生テープやビニールシートで保護する作業のことを指します。この工程を丁寧に行うかどうかで、仕上がりの品質が大きく変わってきます。

 

養生が不十分だと、たとえば窓枠のマスキングテープの貼り方が斜めになっていたり、圧着が甘かったりすることで、塗料が隙間からしみ出し、窓ガラスやサッシ部分に筋状の塗料が残ってしまいます。このような汚れは清掃が困難で、素材によっては完全に除去することができず、後悔につながる結果となります。

 

養生に使用される資材はさまざまで、それぞれに適した使い方があります。以下の表に主な養生資材と使用箇所をまとめました。

養生資材 特徴 使用シーン
マスキングテープ 粘着力が弱く剥がしやすい。にじみ防止に効果あり 窓枠・サッシ・細かい部分での塗装境界線の確保に最適
養生シート ビニール素材で広範囲をカバー可能 足場全体への飛散防止や外壁の一時的な保護に利用される
ノンスリップシート 滑りにくく、安全性が高い 通路や玄関前など滑りやすい地面の保護に使用される
カバーテープ付きビニール テープとビニールが一体化。作業効率が高い 窓・壁面など広範囲を一気に養生したいときに便利

養生の重要性は見積もり段階でも確認できます。信頼できる業者であれば、見積書に「養生作業」や「使用資材」などを明確に記載していることが多く、それ自体が業者の施工品質や意識の高さを示すバロメーターになります。見積書にこれらの記載がない場合や、「簡単に終わります」などの曖昧な説明しかない場合には、施工後にトラブルが起きるリスクが高いと考えた方がよいでしょう。

コーキングやシーリング施工で注意すべきポイント

シーリングとコーキングの違いと用途

外壁塗装における「シーリング」と「コーキング」は、同義語として使われることもありますが、厳密には用途や材料、施工の目的に違いがあります。混同されやすいこの二つの言葉の違いを正しく理解しておくことは、施工品質のチェックや業者との打ち合わせの際に非常に重要です。

 

シーリングとは、建物の外壁や目地、サッシ周りなどに使われる防水・気密のための施工工程を指し、一般的には「高耐候性」「伸縮性のある樹脂材料」が使われます。一方で、コーキングは主に内装や簡易補修、細部の充填に使われるシリコンやアクリル樹脂を指し、耐久性や耐候性ではシーリングに劣る場合もあります。

 

外壁塗装において重要なのは、シーリング材の選定と施工精度です。適材適所で高品質なシーリングを施さないと、後々のひび割れやはみ出し、塗装の剥がれといった施工不良が発生しやすくなります。実際には以下のような違いがあります。

項目 シーリング コーキング
主な用途 外壁の目地、防水処理、サッシの隙間埋め 屋内の充填、簡易補修、浴室などの防水
耐候性・耐久性 高い(10年〜20年対応の素材あり) 低〜中程度(3年〜10年程度の素材が主流)
使用される材料 変成シリコン、ポリウレタン、シリコン系など アクリル、シリコン、ラテックスなど
塗装との密着性 素材選定で高密着性を発揮 塗料との相性によりはみ出しや剥がれリスクあり

外壁塗装においては「変成シリコン系シーリング」や「ポリウレタンシーリング」など、塗料との密着性と耐候性を兼ね備えた素材を選ぶことが最も望ましいといえます。また、塗装後にヒビ割れやはみ出しが発生しないように、業者がどのタイミングでシーリングを施工するか(先打ちか後打ちか)も仕上がりに大きく影響します。こうした点を見積書の段階で確認しておくことが、満足のいく施工への第一歩になります。



はみ出しやすいシーリングの施工部位

外壁塗装において、シーリング施工で塗料のはみ出しが発生しやすい部位は限られています。これらの部位は、形状が複雑であったり、下地材の動きが多かったり、職人の熟練度によって施工精度に差が出やすいという共通点があります。トラブルを未然に防ぐためには、具体的なリスク部位とその対策を把握しておくことが極めて重要です。

 

はみ出しが多い部位としてまず挙げられるのが「窓周辺のサッシと外壁の取り合い部」です。この部分は異素材同士(アルミサッシとモルタル外壁など)が接しており、微妙な隙間や段差ができやすくなっています。さらに、建物の動きによって微小な変形が起きることで、シーリング材に無理な力がかかり、経年劣化や破断、ひび割れが発生します。結果的に補修や再塗装の際にはみ出しリスクが高まるのです。

 

以下の表に、はみ出しが起きやすい代表的な施工部位とその原因、対策をまとめました。

部位 主な原因 対策方法
窓周辺のサッシとの取り合い 異素材の接合・建物の動きによる隙間変形 可動隙間用の高伸縮性シーリング材の選定と二重養生
外壁の縦目地・横目地 下地素材の違いによる吸い込みや段差 シーリング前に下塗り処理(プライマー)の徹底
バルコニーの笠木・手すり基部 勾配があり施工が困難・部材が複雑に交差 高精度マスキング+乾燥時間をしっかり確保する
エアコン配管まわり 凹凸や配線が多く養生しづらい テープとカバーの併用・養生範囲の拡張
玄関・勝手口の庇周辺 狭小スペースで作業精度が落ちる 作業前に庇を一時的に養生材で分離してスペース確保

これらの施工部位では、養生の丁寧さだけでなく、シーリング材の適正な厚みや塗料の飛散防止策もあわせて講じる必要があります。たとえば、シーリング材の表面が完全に乾く前に塗装を開始してしまうと、マスキングを外した際に塗膜が引っ張られ、意図せぬはみ出しや段差が残ってしまう恐れがあります。

外壁塗装においてはみ出しは施工不良?

施工不良とみなされる基準とは?

外壁塗装において「はみ出し」が発生した場合、それが施工不良とされるかどうかは非常に重要な判断ポイントとなります。なぜなら、施工不良と認定されれば業者側に補修義務が生じ、追加費用なしで対応を求めることができるからです。一方で、単なる見た目の問題で「許容範囲内」とされた場合は、補修を依頼しても費用が発生するケースが少なくありません。

 

一般的に、施工不良かどうかを判断する際の基準には、以下のような3つの観点があります。

  1. 建築基準法に準じた品質規定を満たしているか
  2. 業界団体や専門機関が示す施工ガイドラインとの乖離
  3. 客観的に見て著しく仕上がりが劣っていないか(第三者評価を含む)

 

まず建築基準法においては、外壁仕上げに関する直接的な「はみ出し」の規定は存在しませんが、「雨水の侵入を防ぐ構造」であることが明記されています。つまり、塗装のはみ出しが原因で防水性を損ねている場合、それは構造不良=施工不良と判断される可能性があります。

 

また、塗装業界でよく参照されるのが、一般社団法人日本塗装工業会(JPMA)が提示している施工基準です。この中には「塗膜の仕上がりにムラや垂れ、塗料の飛散がなく、色むら・塗り残しがないこと」が適正品質の指標として記載されています。この指標から外れる場合、施工ミスとして指摘する根拠になります。

 

以下は、実際にクレームが受理されやすい事例と、それが施工不良と判断される根拠の例をまとめたものです。

発生状況 判断基準との乖離 施工不良とされる可能性
サッシに塗料が付着し除去困難 養生不足・施工管理の不備 高い
マスキングが不十分で、外壁以外の部位に飛散 塗装基準における「飛散防止処置」義務に反する 高い
雨どい・エアコン配管などに塗料のたれがある 誤って塗布した後に手直しを行っていない、仕上がり基準未満 中〜高
外壁の一部で塗り残しや色ムラがある 塗膜の厚さ・均一性が施工ガイドラインの基準を下回っている 高い
外壁以外の設備(郵便受け、照明など)への塗料付着 養生範囲の設定ミスや施工順序の不備 高い

特に注意したいのは、上記のような問題が「繰り返し」や「複数箇所」にわたって発生している場合です。このようなケースでは単なるミスではなく、「施工体制や品質管理が根本的に甘い」という判断につながり、消費者庁や住宅リフォーム・紛争処理支援センターなどへ相談することで、第三者機関の調停に進む可能性も出てきます。



許容範囲内の仕上がりとは何か?

外壁塗装の「はみ出し」が必ずしも施工不良とは限らない理由の一つが、「仕上がりの許容範囲」という考え方の存在です。消費者が目視で気になる点があっても、それが一定の基準内であれば「問題なし」と判断されるケースもあります。では、その許容範囲とはどこまでを指すのでしょうか?

 

まず基準となるのは、塗装業界内で広く参照されている施工品質ガイドラインです。これには以下のような記述があります。

  • 離れた位置(1.5〜2.0m程度)から目視で確認し、明らかに目立つ欠陥がないこと
  • 美観を損なわず、機能面(防水性・密着性)で問題がないこと
  • 不自然な厚塗りや垂れ、にじみなどがないこと

 

上記に該当しない微細なはみ出しや飛散であれば、「生活上支障がない」として補修対象にならない場合が多いです。

 

以下のような事例は、許容範囲内とされやすいです。

状況 専門家判断の理由 クレーム対象となるか
外壁から1ミリ程度のラインがサッシに付着 近距離でしか認識できず、清掃・機能に影響がない 対象外
軒天と外壁の境界で色のにじみが微かにある 光の加減でしか見えず、機能面・耐久性に影響しない 対象外
雨樋の裏側に塗料がわずかに残っている 見えにくく、清掃・交換の必要性がない 対象外
乾燥時にわずかに塗料が縮んでシワになっている 塗膜の機能が維持されており、ひび割れや剥がれではない 対象外

このように、専門家や第三者機関が判断する基準では、「見た目の美しさ」よりも「生活上の支障があるかどうか」が大きな要素として扱われています。そのため、消費者としては「自分の感覚」だけで判断せず、第三者の意見を求めることが非常に有効です。

まとめ

外壁塗装における「はみ出し」は、見た目だけでなく施工品質にも関わる重要な問題です。特にサッシやコーキングの部分では、わずかな塗料の付着が全体の仕上がりに大きな影響を及ぼすことがあります。養生が不十分だったり、職人の作業ミスがあった場合、施工不良として無償の補修が求められるケースも少なくありません。

 

この記事では、施工不良とみなされる明確な判断基準や、許容範囲とされる仕上がりの線引きについて解説しました。また、読者が業者と交渉する際に活用できるチェックポイントや、写真・見積もりを用いた具体的な証拠集めの方法についても紹介しました。仕上がりの違和感を「こんなものだろう」と放置してしまうと、数年後にリフォーム費用が倍増するリスクも考えられます。

 

もし今、塗装の仕上がりに不安を感じているなら、その感覚は決して見過ごしてはならない大切なサインです。この記事で紹介した基準や事例をもとに、冷静に判断し、納得できる品質と価格で外壁塗装を完了させてください。正しい知識を持つことが、後悔のないリフォームへの第一歩です。

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よくある質問

Q. 外壁塗装のはみ出しは見た目だけの問題なのでしょうか?
A. はみ出しは見た目の問題と思われがちですが、実際には塗装の品質や耐久性にも関わる重大な要素です。特にシーリングやコーキングの処理が不適切なまま塗料が付着してしまうと、防水性の低下や外壁材との密着不良を引き起こすことがあります。また、雨水の侵入を招く恐れがあり、建物全体の劣化を早めてしまう可能性もあるため、放置せずに適切な判断と対処が重要です。

 

Q. コーキングのはみ出しがあるのですが、施工不良に該当するのでしょうか?
A. コーキングのはみ出しが施工不良と判断されるかどうかは、はみ出しの範囲や状況によります。明らかにラインが乱れていたり、養生の不備によって塗料が想定外の部分に付着している場合は、施工不良として再施工の対象となることがあります。ただし、施工の性質上どうしても出てしまうわずかなにじみや、見えない部分の軽微なズレなどは許容範囲とされることもあります。判断には現場写真と施工時の説明内容を合わせて確認することが大切です。

 

Q. 外壁塗装ではみ出しが起きやすい場所にはどこがありますか?
A. はみ出しが起きやすい箇所にはいくつか共通の特徴があります。たとえばサッシ周辺や窓枠、目地部分、配管まわり、外壁と屋根の取り合い部などです。これらは形状が複雑で養生作業が難しいことが多く、マスキングテープの貼り方や塗料の飛散に注意が必要な箇所です。とくに塗装とシーリングの施工順序や乾燥時間の管理を怠ると、きれいな仕上がりにならずトラブルの原因になります。

 

Q. はみ出しに気づいたとき、どのように業者に伝えればいいですか?
A. 業者への伝え方は、できるだけ冷静かつ具体的に行うことが重要です。はみ出している箇所をスマートフォンなどで撮影し、写真付きで記録を残しましょう。そのうえで「この部分に塗料が付着しており、仕上がりに疑問があります」と事実ベースで伝えると、感情的にならずに話が進みやすくなります。また、作業完了直後に気づいた場合は、乾燥前の早期対応が可能なケースもあるため、なるべく早めに連絡することが効果的です。交渉においては、記録・証拠・履歴が非常に重要になります。

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