現地調査から完了報告までの全工程を徹底解説初心者向け
外壁塗装工事は、一見すると「塗るだけ」と思われがちですが、実際には細かな工程を順序立てて進める必要があります。特に初めて依頼する方にとっては、「どの段階で何が行われるのか」「どこで費用が発生するのか」など、不安も多いはずです。
外壁塗装工事の基本5ステップ
| ステップ |
内容 |
注意点 |
| 1. 現地調査 |
専門スタッフが建物を目視で点検し、劣化状態や素材、立地条件を確認 |
雨漏りやひび割れなどの初期発見が重要 |
| 2. 見積もり・提案 |
使用塗料、施工方法、工程、費用を提案し見積書を提示 |
見積項目が詳細であるか、塗料のグレードや工程の説明があるか確認 |
| 3. 契約 |
提案内容に納得すれば正式契約 |
保証期間、キャンセル規定、アフター対応なども事前に確認 |
| 4. 施工開始 |
足場設置、高圧洗浄、下地補修、塗装などの実作業 |
工事中の騒音や車両の出入りがあるため近隣への配慮が求められる |
| 5. 完了報告・引き渡し |
作業完了後、塗装箇所のチェックと清掃、保証書の発行 |
不備がないか立ち会って確認するのがおすすめ |
各ステップでは、疑問が生じやすいタイミングがあります。例えば「見積もりは無料か」「途中で追加費用が発生しないか」「何日くらいかかるか」「雨天時の対応はあるのか」などです。
これらに対しては、信頼できる業者であれば事前に書面で明示してくれるのが一般的です。また、契約時には必ず保証書の有無、内容、適用範囲を確認しておくことが重要です。塗装工事のトラブルで多いのは「聞いていた内容と違った」「保証が受けられなかった」といったものなので、段階ごとに不明点は遠慮なく質問するようにしましょう。
さらに、工事前には近隣への挨拶回りが行われるケースが一般的ですが、業者が代行してくれることもあります。音やにおいが出やすい工事のため、事前の対応が信頼に直結します。
足場・高圧洗浄・塗装作業のそれぞれの目的と作業時間
外壁塗装工事では、足場設置・高圧洗浄・塗装の各作業に明確な目的があり、それぞれに要する日数や注意点も異なります。これらを把握しておくことで、工期の見通しが立てやすくなり、生活への影響も最小限に抑えることが可能です。
工程別の目的と所要時間の目安は以下の通りです。
| 工程 |
主な目的 |
所要日数 |
注意点 |
| 足場設置 |
作業員の安全確保と効率的な作業のため |
1日 |
振動や騒音あり、車の移動が必要な場合も |
| 高圧洗浄 |
外壁の汚れ・カビ・旧塗膜の除去 |
1日 |
窓の閉め忘れ注意、水しぶきの飛散対策が必要 |
| 下地処理・養生 |
ひび割れ補修、金属部のサビ処理、塗装しない部分の保護 |
1〜2日 |
養生中は窓の開閉制限がある |
| 下塗り・中塗り・上塗り |
塗膜を三層構造にすることで耐久性・防水性を高める |
各1日、計3日 |
塗料の臭気に注意、乾燥時間が天候に左右される |
| 足場解体・清掃 |
工事終了後の安全確認と美化 |
1日 |
家周辺の通行に制限がかかる場合あり |
工程全体の所要日数は、天候に左右されることが多く、通常は7〜10日程度が一般的ですが、雨天が続くと延びる可能性もあります。
施工中は生活上の制限が出る場面もあるため、以下のような点に留気をつけましょう。
- 洗濯物は外に干せない期間がある
- 養生により窓の開閉ができない日がある
- ペットや小さなお子様がいる場合、塗料のにおいや騒音に注意
- 車の移動スペースの確保が必要になる場合あり
さらに、塗料の選択によっては乾燥時間が変わることもあり、天気や湿度の状況に合わせて施工スケジュールを調整する柔軟性も求められます。
工期に関する情報や工程の可視化は、ユーザーにとって大きな安心材料となります。信頼できる業者であれば、事前に作業工程表を提示してくれるため、打ち合わせ時に「各作業の日数」「予備日」「変更時の連絡方法」なども必ず確認しておきましょう。